韓国空軍のF-15Kが墜落しパイロット2名が死亡した模様
韓国空軍のF-15K戦闘機が訓練から基地への帰途途中に山に墜落し、パイロット2名が亡くなったそうです。ご冥福をお祈りします。
- Pilots of F-15 Warplane That Crashed in South Korea Dead - Reports - Sputnik International
- 2 pilots presumed dead after S. Korean fighter jet crashes(The Washington Post)

世界で初めて撃墜されたF-15戦闘機は航空自衛隊所属機
F-15戦闘機の墜落は日本でも過去に何度も発生していますが、不名誉ながらも世界の記録を日本が打ち立てた墜落事故が1995年に発生しています。
不名誉な事故内容は以下の通りです(Wikipedia先生より)。
- 航空自衛隊にとって通算8機目のF-15墜落事故
- 自衛隊史上初の「撃墜」
- F-15が航空機によって(=空対空戦闘によって)撃墜された世界初の事例
この事故は航空自衛隊小松基地303飛行部隊に所属していたアラートハンガー待機のF-15Jの2機が日本海上空の訓練空域にて空中戦闘訓練を行っていた際、誤射でミサイルを発射してしまい僚機(戦闘訓練なので敵役)を打ち落としてしまいました。
どちらの航空機もアラートハンガー待機用でしたので、当然ながら訓練用ではなく実ミサイルが装着されていて、それを発射し命中させてしまったのです。
幸いにも被撃墜機のパイロットは機体への命中前に脱出し日本海で操業していた漁船に助けられたものの、1機100億円もするF-15Jは海の藻屑となってしまいました。
撃墜したパイロットは当時29歳の一等空尉、打ち落とされた方は30歳の二等空尉だったそうです。一等空尉は自衛隊内の処分で10日間の停職及びウイングマークの剥奪処分に科せられ、またその後法律違反容疑で裁判に掛けられたものの社会的制裁を十分に受けていることとし起訴猶予処分となりました。
Wikipediaでもこの事故に関する記事があるものの、具体的なパイロット名は伏せられていますが、海外のWEBサイトには英語表記ながらパイロット名が記載されています。
On 22 November 1995, during air-intercept training over the Sea of Japan, a Japanese F-15J flown by Lt. Tatsumi Higuchi was shot down by a AIM-9L Sidewinder missile accidentally fired by his wingman, Cpt. Hino Junya (flying in F-15J 62-8870).Both F-15Js involved were from JASDF 303rd Squadron, Komatsu AFB.
撃墜側パイロットはウイングマーク剥奪というパイロットにとっては最も重い処分を下されましたが、血税で調達された戦闘機なので仕方ないのでしょうか、、、。
航空自衛隊員という同じ釜の飯を食べるウイングマンがこのような処分を受けることになり、撃墜された側のパイロットも悲しんだに違いありません。
映画TOP GUNではわだかまりのあったマーベリックとアイスマンが最後には抱き合い以下のような会話を交わしましたが、この事故の二人のパイロットも同じようになっていたならば、と寂しい気持ちになります。
>Iceman:You! You are still dangerous. You can be my wingman any time.
>Maverick:Bullshit! You can be mine.

なお、この事故の詳細はWikipedia先生に詳しく載っているので参考にして下さい。
撃墜されたF-15Jがどういう訳か千葉県で展示されている
さて、撃墜されたF-15Jはその後海底より引き揚げられ調査されたものの、どういう訳かその残骸が千葉県・市川市にあるゲームセンターにあるようです。この情報もWikipedia先生に載っているので公表する分には問題無いと思いますが、この施設には当該機のみならず多くの航空機の残骸(?)が展示(?)されているようなので、興味のある方は是非足を運んでみては如何でしょうか?男心をとてもくすぐる施設です!!
また、大慶園に展示されている航空機について詳細をレポートされているブロガーの方の記事がありましたので、以下の通りご紹介させて頂きます。
本当に楽しそうな施設ですね!!! 航空機の機械臭を嗅いでみたいです。