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スカートを着用する客室乗務員はセクハラを受けやすい?
キャセイ航空の女性客室乗務員(以下、CA)の制服をパンツスタイルでも認めることが明らかになりました。キャセイ航空の制服は露出度の高く、セクハラを受けやすい状況であったとのことが2014年5月にも報道されていました。

「セクシーすぎる」フライトアテンダント制服:組合が抗議
香港を拠点とするキャセイパシフィック航空の客室乗務員で組織されている組合が、同社に対し、身体の露出度が高い制服を改めるよう求めたと報じられている。現在採用されている制服のせいで、勤務飛行中に性的ハラスメントを受けることが多いというのだ。組合の名誉幹事ミシェル・チョイ氏はCNBCの取材に対し、次のように語っている。「ブラウスは丈が短すぎて、体を十分に覆うことができません。乗務員が身体を曲げるたび、腰のくびれが見えてしまいます。(キャセイパシフィック航空は)制服をあえてそうデザインし、乗務員のセクシーさを強調して乗客の目に触れるようにしているのです」
チョイ氏によれば、同社の客室乗務員たちは、10回のフライトに1回の割合でハラスメントに悩まされている。それは、同社の短いスカートと、身体の線にぴったり沿ったブラウスにも原因がある、と同氏は述べている。先ごろ実施された調査によると、昨年1年間で、香港を拠点として勤務する客室乗務員の27%が性的なハラスメントを受けたという。そのうちの86%は女性乗務員だ。同調査では「性的なハラスメント」を、「なでる、触る、キスをする、つねる」のほか、「いやらしい目つきで見る」「性的なジョークを口にする、性的行為を要求する」と定義している。2011年に新しい制服が採用されて以来、同社の女性客室乗務員から苦情が寄せられているという。組合は同社に対し、乗務員がもっと「安心して堂々と」仕事に臨めるよう、スカートの丈を伸ばし、ブラウスにより余裕を持たせてほしいと要望を出している。組合の要望を受けたキャセイパシフィック航空は、乗務員が希望すれば制服を交換することは可能だ、と「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」紙に対して語った。「制服が身体に合わない場合は随時、制服を自由に交換することができます」と、同社は書面で回答している。
客室乗務員が勝ち取った「ズボン着用可」の権利
上記2014年5月の報道以降、約4年間の歳月を掛け客室乗務員組合は会社側と交渉のうえ、パンツ着用の権利をようやく勝ち取ったようです。なお、キャセイ航空は今後3年以内に制服の刷新を予定すると方針を打ち出しており、パンツスタイルの導入はまだ先になりそうです。
CAの制服、パンツスタイルもOKになるよ。「露出度の高い制服はセクハラを招きかねない」
香港のキャセイパシフィック航空は、女性客室乗務員(CA)の制服のルールを変えると明らかにした。女性CAがパンツスタイルで勤務できるようになる。BBCなどが伝えた。1946年の設立以来、キャセイパシフィック航空は一貫して女性CAにスカートの着用を義務付けていた。しかし荷物を頭上の棚に上げる時や、通勤中など、短いスカートの着用に多くの乗務員が違和感を表明していた。これにより、2014年に女性客室乗務員らが「露出度の高い制服はセクハラを招きかねない」としてデザインの変更を求めた。また昨年の #MeToo ムーブメントを受け、同社はルール変更を迫られていた。同社はBBCの取材に対して「お客さまと同じように、客室乗務員たちにも多様な選択肢を提供することは重要だ」と話したという。ただし、パンツスタイルの制服は次回の制服変更より導入される予定のため、早くても3年後となる見通し。
客室乗務員の制服は航空会社の個性・象徴ではないのか
キャセイ航空のCAは制服姿をイヤらしい目で見られることを嫌悪していましたが、他航空会社の制服事情を確認してみることにします。
エアアジアの客室乗務員の制服
LCCとしてアジア各国で旋風を巻き起こしているエアアジアの制服はキャセイ航空のそれとは別方向にあり非常にタイトですが、エアアジアのCAはその制服を楽しんでいるかのようにも思えます。
エアアジアのCAは自分を見せる(魅せる)ことに魅力を感じている人たちなのでしょうか、化粧の濃さや髪の毛の色もフルサービスキャリアと一線を画していて派手です。この派手さをどうのように捉えるかは個人の自由ですが、エアアジアはCAにこれを認めていて、事実、自社WEBサイトに記載されている画像も派手さが強調されているので、このようなスタイルがエアアジアの個性なのでしょう。

ベトナム航空の客室乗務員の制服
身体のラインに沿う制服といえばベトナム航空が有名なのではないでしょうか。ベトナム航空の制服はベトナムの民族衣装であるアオザイをベースとしているため、身体のラインが極端に出てしまいます。またパンツが白い薄い生地のため、下着のラインや色が透けてしまうこともあります。それでもそのような制服を着用しているのはベトナム航空のCAとしての誇りをもっているからだと思います。


キャセイ航空の制服は他航空会社と比較しても普通のデザイン
複数の航空会社の制服を見比べてみましたが、やはり制服は航空会社のアイデンティティ(個性)であり象徴するものなので、やみくもに変更するものではないと思います。キャセイ航空の制服はエアアジアやベトナム航空のものと比較しても至って普通です。
キャセイ航空の客室乗務員がセクハラを受けやすい状況にあるという推測
キャセイ航空のCAが通勤途中や航空機内でセクハラを受けやすい状況になっている理由のひとつとして、キャセイ航空のCAにモラルが無い、声を掛ければ簡単に相手をしてくれるスッチーであると世間から見なされているからではないでしょうか?
と言うのも、ここ何年かの間に少なくともキャセイ航空CAの破廉恥画像が2件も流出しているのです。CAとの情事の相手はいずれも男性パイロットでしたが、スキャンダル報道にまで発展しています。
パイロットとCAによるコックピット内での情事画像が流出
コックピット内での情事画像が流出しました。機長席に座るパイロットがキャセイ航空の赤い制服を着用したCAに行為をさせていたのです。
パイロットと人妻CAによる不倫時の情事画像が流出
キャセイ航空の副操縦士と美人人妻CAによる不倫時の大量の画像が流出しました。ここではどのような画像が流出したのか具体的には書きませんが、「cathay pacific stewardess eden lo scandal」と検索すれば情事を把握できます。
CAのモラルの低さがそもそもの発端
このような報道を知っているキャセイ航空の利用者はCAを偏見の目でみたり、簡単に情事に及ぶことができると考えてしますのも自然な流れではないでしょうか?
キャセイ航空としては今後3年以内に制服を刷新するとしているようですが、「キャセイ航空=破廉恥客室乗務員」の構図を払拭し企業ブランドを守るためにも早急にイメージチェンジ(=制服の刷新)を図る必要があるのではないでしょうか。
とは言っても、偏見の目で見られる本当の理由は制服ではなく、破廉恥騒動に発展するCAのモラルの低さであるので、先ずは物理的な対処、つまり制服の刷新、よりもCAに対する教育が優先されるべきだと思います。
参考記事
- Cathay Pacific Flight Attendants Say 'Too Sexy' Uniforms Are Fueling Sexual Harassment | HuffPost
- Cathay Pacific ends skirts-only rule for female staff - BBC News
- Almost 3,000 female cabin crew in Cathay Pacific and Cathay Dragon will ditch skirts for trousers, unions say | South China Morning Post
- Cathay Pacific Airways Flight Attendants Union