蒼空に近づきたくて

航空業界に生きるアラフォーサラリーマンが航空業界に興味を持ってくれる方々の為に航空機運航に関する豆知識をお伝えしていきたいと思っています。特にニュースとなる航空関係の話題を深堀りし背景等を解りやすく解説するように努めます。航空機運航には多くの「どうして?」が付きまとうので、皆さんの疑問のヒントになれるようなブログサイトを目指していきたいです。

【義弟の交通事故死】任意保険に付帯すべき弁護士特約

このブログで死については書くべき内容ではないことは重々承知しているものの、交通事故で犠牲になった義弟の死を無駄にせず、また読者の皆さん自身そしてご家族の為に命の大切さと、残された家族のために任意保険の重要性を認識して頂くためにも、この場を借りて述べることとします。

そして読者の皆さまへのリマインドです。当たり前のことかもしれませんが、自動車を運転する際は〇〇かもしれないを常に意識し、安全を確実に認識できた場合のみ進行して下さい。明日は我が身とならぬようお願い致します。

また、バイクを運転する方へ。いくら自分が気を付けマナー良く運転していたとしても、車体が小さいバイクは自動車ドライバーに認識し辛いですので、自分の身を護るためにも反射板の付いたジャケットやプロテクターを着用して下さい。自ら相手に気付かせるようにし、事故になるリスクを減らすようにしてください。

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直進バイクを運転する義弟が右折タクシーと衝突し即死した

地方の専門学校を卒業し関東で働いていた20代前半の義弟が運転するバイク(250cc)とタクシーが衝突し、義弟は即死にて亡くなってしまいました。

事故現場は片側二車線の2桁国道の交差点で、義弟が運転するバイクは直進、タクシーは右折しようとしたところ衝突してしまったのです。

私も現場を見ましたが、見通しの良い交差点であり、タクシー運転手がしっかりと前方を確認していれば直進バイクに気付けたはずで、義弟が亡くなる必要はなかったのです。

タクシー運転手は事故現場で現行犯逮捕され、容疑を認めていると供述したそうです。

なお、当事故はいわゆる右直事故と呼ばれるもので、バイク事故の殆どは「右直事故」と「出合い頭事故」で占められるようです。

最愛の息子と可愛い弟を失った遺族

義弟には姉がふたりいましたが、両親がどうしても男の子が欲しいとの理由で二番目の姉よりも5歳程離れた待望の男の子でした。

そして妻にとっては大切な弟。

大切な家族であり兄弟を失った義両親、妻が不憫でなりません。

私こそ「不憫」という客観的な第三者が用いるような言葉を使っていますが、笑顔の素敵な、イケメンであり、私を慕ってくれた義弟を失ったことは寂しくて、悔しくてたまりません。

数秒でもバイクが早く、もしくは遅く交差点を通過していたならば・・・。

事故の知らせを受けた私が義両親よりも先に義弟の本人確認を行った

事故当日、妻および義母から知らせを受けた私は、真っ先に警察より呼び出しを受けた場所、警察署に向かいました。

指定された場所が警察署。病院ではないのです。

自動車を運転する道中、どうか義弟が助かっていて欲しいと祈ったものの、指定先が警察署であり、それを考えただけでも絶望感と悔しさがこみ上げます。

何で彼が死ななければならないの?

指定された警察署に到着し交通課の警察官に親族であることを伝えると、免許証で私の身分を確認しながら書類を作成し、その後本館とは別の建物に案内されました。

案内された建物の一階にあるドアを開けられ通された部屋に入ると、、、

最初に私の目に入ったのは血色を失い黄色くなった足の先でした。紛れもなく死体です。

そして頭の方に回り白い布を外された顔を見ると、義弟でした。

家族から愛され、笑顔の素敵な義弟が言葉を発することもなく、目をつむり、無機質な部屋の中で横たわっているのです。

悔しくてたまりません。

数時間後に新幹線で警察署まで駆けつけた義両親も義弟に対面しました。

そこには愛してやまない、若くして亡くなった息子に対する当たり前の光景がありました。しかし義両親は気丈でした。気丈に見えただけで、心の整理ができていなかったのでしょう。

死体検案書の受け取りと即死の事実

その後、義父と私は死体検案書を受け取りに検視した医者のいる病院へ向かいました。

医師の検視結果は以下の通りでした。

身体に事故でできた傷があるものの体表での出血は認められない。事故と同時に血液循環がストップしてしまった証拠である。つまり即死であったと考えられる。

事故現場で既に心肺停止状態であったものの、救急車で大学病院へ搬送されアドレナリン等を使用し心肺蘇生を試みたが蘇生することはなかった。

タクシーと衝突する直前、義弟はどんなことを思ったのだろうと考えると、かわいそうでなりません。怖かっただろうに・・・。即死だったとは言え、つらかっただろうな。何でこんな簡単に死んでしまうの?

その夜、義弟は実家のある地方の葬儀会館より呼び寄せた霊柩車に載せられ、義父は棺を抱えるようにその横に座り実家まで帰りました。

焼香時に保険のことを口走った加害者側は遺族の感情を逆なでに来たのか?

さて、これまで述べたことがこの事故の概要です。

これから残された遺族はタクシー運転手と雇い主であるタクシー会社を相手に損害賠償に関する交渉を進めなければなりません。決してお金が目当てではありませんが、義弟のために家族が団結し闘わなければなりません。交渉ごとでも負けられません。

またタクシー会社は事故においては百戦錬磨であるはずです、死亡事故であったとしても、遺族との交渉過程はマニュアル化されているに違いありません。そしてタクシー会社は警察OBの受け入れ先のひとつにもなっています。加害者側であるタクシー運転手及びタクシー会社の策略にはまり思い通りになる訳にはいきません。

事実、告別式の翌日にタクシー会社の営業所長及びタクシー会社の親会社(HD)の取締役営業部長が香典10万円を持参し焼香をあげにきましたが、その場で「保険会社は・・・」と言葉を発しました。

これは何を意味しているのでしょう。そうです。交通死亡事故は刑事事件として扱われますが、示談が成立すれば両者で事件が解決したとみなされ裁判での量刑が軽減される可能性があるのです。

絶対にタクシー会社側の思い通りにはさせません。

加入している任意保険に弁護士特約が付帯されているか直ぐに確認して下さい

そして、今回の記事で伝えたかった一番のことは、皆さんが加入している保険に「弁護士特約」が付帯されているかどうかです。

まずは保険証書を確認して下さい。

では、どうして弁護士特約が必要なのでしょうか?

今後遺族は加害者側からの賠償を受けることになりますが、その際の金額の目安(基準)が存在します。そして金額は一般的に自賠責基準 < 任意保険基準 < 弁護士基準となっているようです。

  • 自賠責基準
  • 任意保険基準
  • 弁護士基準

また遺族は賠償として、

  • 葬儀代
  • 逸失利益(生存していたら得られたであろう収入)
  • 慰謝料

を受けられますが、葬儀代と逸失利益慰謝料は定量的根拠に基づき算出できるものの、慰謝料は定量的算出は困難です。そこで加害者側は一番金額の低い基準である「自賠責基準」に基づき算出した慰謝料を提示するのがセオリーとなっています。

しかし、過去の判例等に基づく高額な慰謝料を払わせるには弁護士基準を適用する必要がありますが、そのためには弁護士を立てる必要があります。

しかしながら、通常弁護士の相談料金相場は30分5,000円と高額であり、死亡交通事故の加害者側との交渉に弁護士を立てるとなると超高額費用が発生すると想定できるものの、任意保険の弁護士特約を活用することで、被保険者(遺族)は弁護士費用を負担せずに済むのです。

したがい、もう一度言います。家族のために弁護士特約は必ず付帯させて下さい。

なお、弁護士特約は以下の場合でも適用できる可能性があるので、詳しくは保険代理店に確認してください。

  • 被保険者ではない家族に適用できる(但し、同居、親等内制限あり)
  • 複数台の車両にそれぞれ任意保険を掛けている場合、事故車両とは別車両の保険に特約が付帯されていても適用できる

今後、親族の状況が落ち着いたら弁護士を選任し、加害者側との賠償交渉に入ります。四十九日までまだ暫く時間があるものの、交渉過程については当ブログで共有し、事故で被害に合われた方のご参考になれればと思っています。