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全英女子オープンで優勝した渋野日向子選手が持つバッグからわかること

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羽田に降り立った渋野日向子選手のバッグに注目

全英女子オープンで優勝し凱旋帰国で羽田空港に降り立った渋野日向子選手がカートで自ら運んでいた青色のバッグに注目してみました。

このバッグに付いているロゴを凝視してみると"LAST BAG"と書かれています。

Club Gloveというブランドでアメリカ企業が製造するバッグと判明

これをインターネットで検索するとアメリカの"West Coast Trends, Inc."という会社が製造する"Club Glove"というブランドであることがわかります。バッグのロゴにある"CG"はClub Gloveの略なのですね。

このWest Coast Trends社はゴルファーやパイロットでもあるJeffery Herold氏によって1990年に創業され、ゴルフ用のトラベルバッグを中心に展開しているようです。

該社のホームページによると、"Club Glove"は20年以上にもわたり世界最高のゴルファーに選択され続けている、と書かれており、よっぽど自信のある製品なのでしょう。

おそらく、渋野選手が持っていたバッグもゴルフ用のトラベルバッグであり、このバッグの中に全英オープンで使っていたゴルフバッグが収納されていたと思われます。

Last Bag XL Pro Tour by Club Glove

Last Bag XL Pro Tour by Club Glove

世界中を飛び回るプロゴルファーにとっては、大切な仕事道具であるクラブを安心して輸送できるかが大きな課題だと思いますが、少なくとも渋野選手はこの会社の製品に信頼を置いているようです。ゴルフ好きの方は渋野選手と同じギアの所持欲が出てくるのではないでしょうか?(彼女が優勝した時に着用していたポロシャツはBEAMSとのコラボレーションだったみたいですが、注文が殺到し即売切れとたったみたいですね)

Club Gloveではパイロット用バッグも展開している

また、West Coast Trends社ではパイロット用のバッグも製造・販売しているそうです。しかもMADE IN USAです。航空ファンでありアメリカ好きの方は要チェックなギアです。

Flight Crews by Club Glove

Flight Crews by Club Glove

 

アメリカ拠点のパイロットはLuggage Works社のスーツケースを使用

なお余談ではありますが、とある現役パイロットによると、アメリカを拠点とするパイロットの多くはLuggage Works社のバッグを使用しているそうです。ハードケースではなくソフトケースですが、バッグの側面にも多くの収納があったり、また無骨感が男心をくずぐるデザインです。まだまだ日本に浸透していないバッグだと思うので、航空ファンの皆さんは是非どうですか?

Pilot Bag by Luggage Works

Pilot Bag by Luggage Works

「TO BE LOADED BULK」とは?

そして、2つ目の本題ですが、羽田空港に降り立った渋野選手のバッグに付いていた黄色のTAG(タグ)に着目してみました。

TAGに記載されたいた文字をよく見ると"TO BE LOADED BULK"と記載されています。このTAGは、旅客機にあるBULK(バルク)という貨物室に搭載する預け入れ荷物に付けられることになるものです。

BULKに搭載しなければならない理由とは?

では、どうしてBULKに搭載しなければならない荷物なのでしょうか?

通常の旅客荷物はコンテナ(特にLD3と呼ばれるもの)に積まれ、旅客機の貨物室に搭載されることになります。しかし、到着空港に到着してから旅客荷物を積んだコンテナは「ソーティング」と呼ばれる仕分け場所に搬送され、そこでコンテナより荷物が取り出されコンベアに載せられることにことになります。また、コンテナは旅客のプライオリティによって複数台に分けれており、上顧客や上級クラスの旅客には専用のコンテナが割り当てられ、旅客機の貨物室ドア付近に搭載され、到着後は一番最初にソーティングに搬送され解体されます。なので、到着空港のバッゲージクレームでは一番最初に荷物が出てくるのです。

渋野選手のゴルフバッグは上顧客よりも優先度が高い

では、なぜ渋野選手の荷物(ゴルフクラブ)はコンテナに積まれるのではなく「TO BE LOADED BULK」だったのでしょうか??ちなみにゴルフクラブ用バッグの大きさから推察するにコンテナには収まるサイズです。

おそらく、渋野選手のバッグは最優先コンテナに積まれる荷物よりも優先度が高く、旅客機が羽田空港に到着後、真っ先に渋野選手に引き渡す必要があったのだと思います。

貴重なゴルフバッグをより安全に輸送する方法が選択された

そしてもう一つの理由は、コンテナに積まれることによる破損機会の抑止だと思います。コンテナには他の旅客の荷物と混載される可能性もあるので、BULKに搭載し機体とバッグを固縛する方が破損リスクは減るのです。

まとめ

このように、渋野選手の全英オープンでの優勝に伴う凱旋帰国の新聞記事をきっかけとして様々な情報を得られることができました。

個人的にはゴルフをプレーすることにまったく興味がなく、Club Gloveとは関係の無いLuggage Works社のスーツケースが気になるところではありますが、ゴルファーの皆さんは海外でゴルフをする機会もあると思うので、渋野選手と同じように、ゴルフバッグ用のトラベルラゲージを購入してみてはいかがでしょうか?









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