Contents
F-4ファントムとのさよならはもう目前
ここ最近、航空自衛隊ファンの間ではF-4ファントムの引退に関しての話題が持ち切りです。
まずはF-4ファントムが航空自衛隊に導入時期と機数についての説明です。
我が国では、1971年にアメリカより完成機2機(1号機、2号機)を輸入し、その後、11機(3号機~13号機)を三菱重工でのノックダウン生産、127機(14号機~140号機)を三菱重工でのライセンス生産を行い、合計140機が配備されました。最終140号機は1981年5月20日に防衛庁(現・防衛省)に納入されました。
約50年間にわたり老体に鞭を打ちながら機体に大きな加速度負担が掛かる過酷な状況下においても我が国をまもってきた戦闘機もあと数年後には次世代戦闘機にその座を譲ることになります。
私の生まれ故郷である石川県には航空自衛隊小松基地があり、私が幼少の頃はよく小松空港の展望デッキや滑走路端より自衛隊機の離発着を見に行ったものです。
また同級生の父親がF-15イーグルライダーであったり、叔母の友人がF-4ファントムライダーであったことから、何度か小松基地内でプライベート見学をさせて貰った記憶もあります。
私の記憶の中にある小松基地の第306飛行隊の印象は今でも「ファントム」運用部隊なのですが、1997年には第303飛行隊と同様にF-15イーグルに改編されてしまっています。
私の思春期の頃はスマートな機体であるF-15に魅せられていましたが、今となってはずっしり低重心で、どの角度から見てもカッコいいと思わせてくれるファントムの引退がとても惜しいです。
そう言えば、私と同じタイミングで航空自衛隊航空学生を受験し、共に山口県防府北基地で3次試験(実機操縦など)を受験した仲間は、その後見事にファントムライダーになりました。そんな彼は、自動車運転免許よりも早くウイングマークを授与されたそうです。
さて、これまで長年にわたり我が国をまもってくれたF-4ファントムに敬意を表し、私の僅かながらのファントムコレクションをご披露したいと思います。
ファントムライダーの名刺
これはかなり貴重だと思います。個人情報があるのでモザイク処理していますが、航空自衛隊小松基地の第306飛行隊のF-4ファントムライダーの名刺です。
先にも述べましたが、私の叔母の友人であるファントムライダーより頂戴したものです。約30年前の名刺ですが、コレクションのテレフォンカードとともにカードフォルダーにて保管していたので、今でも新品同様きれいな状態です。
名刺は両面印刷となっていて、表面は縦書きで日本語、裏面は横書きで英語表記となっています。英語表記には名前の下にタックネームも併記されています。
表面の第306飛行隊マークと裏面"PHANTOM RIDER"の表記がかっこよすぎですね。


ファントムライダーのネームパッチ
このネームパッチは前述のファントムライダーが実際に着用していたもので、約30年前に頂戴して以来、大切に保管していました。しかしながら、実際にフライトスーツに付けていたものなので、それなりの使用感・汚れはあります。
ネームパッチだけではファントムライダーであることは判別できませんね。
航空自衛隊航空祭では同一パッチに自分の好きな文字を刺繍してくれるショップが出店していますが、やはり空気感というか本物にはオーラがあります。

小松基地第306飛行隊「F-4ファントム」運用時のパッチ
この肩パッチも前述のファントムライダーより貰ったもので大切に保管していました。
何と言っても左側の大きいパッチの金刺繍は豪華です。コレクション整理ということで今でもオークションでたまに確認することはできますが、30年も昔のものなので、市場に出回ることは無くほぼ絶滅種に近いのではないでしょうか。

小松基地第306飛行隊「F-4ファントム」運用時のT-シャツ
このT-シャツも恐らく絶滅種でしょう。従前の通り、ファントムライダーから貰ったものです。プリントも禿げてきましたが、30年程前の代物なのでもはやヴィンテージものです。
"I've gotta do it!"の標語(?)がかっこいいです。


「F-4ファントム」のエンジン・コンプレッサーブレード
これは確か小松基地航空祭で購入したファントムのエンジン・コンプレッサーブレードをそのまま素材としたキーホルダーです。
キーホルダーが収納されている箱の説明書き等によると、石川島播磨重工(現:IHI)がライセンス生産したGE製「J79-GE-17」エンジンのコンプレッサーの11段目のブレードです。相当ブレードが小さいのでコンプレッサー後部のパーツと思われ、かなり高圧の圧縮空気を受けていたのではないでしょうか。
なお、ブレードの付け根の底には「11」と刻印があります。



私が撮影したへったくそなファントムの写真
機体番号「97-8424」
小松空港の滑走路RWY24で撮影したネガフィルムを現像した写真をiPhoneで撮ったものです。いつ撮影したか判らないくらい古いですが、恐らく30年程前だと思われます。へったくそですね・・・。
ただ、機体番号が読み取れることが不幸中の幸いでしょうか、「97-8424」は三菱重工の製造番号「M124」で三菱重工のライセンス生産機です。登録は1979年1月です。

機体番号「07-8431」
2005年9月に開催された小松基地航空祭で撮影した写真です。読み取れる機体番号は「431」のみですが、正確には「07-8431」となります。
三菱重工の製造番号「M131」で三菱重工のライセンス生産機です。登録は1980年1月です。
いや~、ファントムはかっこいい!!


機体番号「97-8425」
3年位前に天候不順で何も飛ばなかった百里基地航空祭で撮影したものです。相変わらずセンスのない写真ですが、これも1枚目同様に機体番号が読み取れることが不幸中の幸いです。
そして何と偶然なことに、この機体の機体番号は「97-8425」なのです。つまり1枚目の写真のファントムと双子と言っても過言ではない兄弟なのです。
ちなみに「97-8425」は三菱重工の製造番号「M125」で三菱重工のライセンス生産機です。登録は1979年1月です。

『ゼロと呼ばれた男』の初版本(笑)
ファントムライダーを題材とした『ゼロと呼ばれた男』の帯付き初版本も持っています。
コレクションしていたとは到底言いにくく、売りに出そうとしていた書籍の中に紛れ込んでいました。
この記事を書くにあたって無事に救出されました。一転しお宝コレクションの仲間入りを果たしました。商品価値は気にしません。


まとめ
F-4ファントムの運用もカウントダウンを迎え、世間ではおじいちゃんと呼ばれていますが、今、日本で最も熱い視線を受けている飛行機なのではないでしょうか。
幼少の頃より小松基地で親しんだファントムの勇退は悲しいですが、今回ご紹介したファントムのお宝コレクションはこれからも大切にしていきたいと思います。
ファントムよ永遠なれ!!!
One day to go until Hyakuri Air Show .
Hyakuri may show up on the Memorial Nose Art...
Please try to find him !
We look forward to having you join us.#jasdf#HyakuriAirBase#HyakuriAirShow#WhitetailedEaglegoingawaywithPhantom#BlacktailedEagle#BlacktailedEagle pic.twitter.com/u0NfEcKVZC— 航空自衛隊百里基地 (@jasdf_hyakuri) 2018年11月30日