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身体が冷え切った小松空港での飛行機撮影のあとに向かうべき温泉
日本海に平行に滑走路が伸びる小松空港は、冬季になると日本海側からの凍えるような横風が直撃します。
そんな過酷な状況下においても、日本海側唯一の戦闘機配備基地である航空自衛隊小松基地所属のF-15戦闘機や、都市部の大空港を発着する旅客機でさえめっきり運航本数の減ったボーイングB747型機(ジャンボ機)の貨物専用機の定期運航がある小松空港には、地元のみならず県外からも多くの航空ファンが日々訪れています。

凍えながらもベストショットを狙い集中しシャッターを切る航空ファンも、撮影を終える頃には集中力も切れ身体の芯まで冷え切っているはずです。
そんな時には、温泉に浸かって身体を温め、そして気持ちもリラックスしたいですよね?
小松空港の近くには全国的も有名な山中・山代・片山津温泉がありますが、白山麓方面には木の香りを感じられ森林浴気分を味わえるキレイでおしゃれなおすすめ温泉があるので、ご紹介したいと思います。
ただ、その温泉は小松空港から自動車で約1時間かかるので、そんなに長く身体が冷え切ったまんまかよ!!と思われるかもしれませんが、現地に到着してみればきっと喜ばれる筈ですので、是非ともご利用して頂きたいのです。
温泉の名称は比咩の湯(ひめのゆ)といいます。
この温泉の名前は、施設から程近くにある白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)の"比咩"にちなんで名付けられているようですが、この神社は全国各地に約3,000社ある白山神社の総本宮なのです。
この温泉に浸かるだけでも御利益がありそうです。
ですので、湯上がりの後は白山比咩神社にご参拝というルートもありかもしれません。
How to get to 「比咩の湯」
さて、話が少しそれてしましましたが、小松空港から比咩の湯まで自動車で約1時間かかるとお伝えしましたが、ルートの殆どは信号機の無い山間部分を走るので、まったくと言っていいほどストレスはありません。また、雪深い場所を走るものの、基本的には除雪が行き届いてある国道なのでご安心下さい。
さて、車を走らせると右手に道の駅「瀬女」(せな)がある交差点「瀬女」に到達します。この交差点を左折し、さらに左側にある施設入口を入ると右手にある古民家風の建物こそが比咩の湯です。


運転お疲れさまでした。温かい温泉に浸かれるまであと少しです!!
「比咩の湯」の施設紹介
入り口は趣きがありますねー。ワクワクします。

写真を撮り忘れましたが、入り口を入って直ぐの玄関の下足箱に靴を収納します。
スリッパは用意されていますが、とてもキレイな施設であり、また床の木の感触も味合うためにスリッパ無しでもいいんじゃないでしょうか?
玄関のすぐ真向かいには休憩処があります。
畳敷きで広々していますし、空調も効いているので長湯の女性陣を待っていても湯冷めの心配はありませんよ。
また、この休憩処の造りは古民を移築したものだそうです。天井が高く、長くて太い梁もあり、見ているだけでも飽きません。男心がくすぐられます。

さて、先に進みましょうね。
温泉に浸かる前に料金を支払わなければなりません。
- 大人(中学生以上):500円
- 子供(5才以上):300円
料金は良心的ですよね?
なお、この料金にはタオルは含まれていません(恐らく要持参)が、洗い場には洗髪剤(シャンプー・リンス一体型)及びボディーソープは備わっています。
料金支払いは券売機もしくは受付カウンターのいずれかで行って下さい。
そしていよいよ温泉目前です。
が、比咩の湯では日替わりで浴場が替わる仕組みとなっています。
【山の湯】
- 奇数日:女性
- 偶数日:男性
【川の湯】
- 奇数日:男性
- 偶数日:女性
私が利用した際は4日でしたので山の湯でした。
さてお待ちかねの温泉です。
鍵付きロッカーに衣服を仕舞い、かけ湯をして入湯です。
私が利用したのは山の湯ということだけあって、浴場内は木の香り(ヒノキ)が充満していて気分爽快です。
ヒノキには緊張緩和、リフレッシュ、ストレス緩和などの効能があるそうなので、真冬の小松空港の撮影で冷え切った身体を癒してくれること間違いなしです。
なお、温泉水はというと、やはり衛生面から仕方ないことなのかもしれませんが、若干塩素臭が強い感じがします。
ただ、塩素臭以上にヒノキの香りが強いので、私としては満足でした。
また、湯温についても熱いということはなく、40℃位でしょうか、ゆっくり長く浸かれる温度でした。
心地よい湯温とヒノキの香りが相まって、リラックスするには持ってこいの温泉ですね。
浴槽等については比咩の湯HPの以下リンクをご参照下さい。
脱衣場もキレイです。つま先立ちや、かかと立ちをする必要はありませんよ!(笑)
極めつけは貸切風呂
今回私は利用しませんでしたが、比咩の湯の最大の特徴は貸切風呂があることです。
貸切風呂はどこの温泉にでもあるかもしれませんが、2つの大きな個室があるのです。ひとつはサウナ付き、もうひとつはサウナ無しです。
今回の訪問時はたまたまサウナ無しの個室が空いていたので、見学させて貰うことができたので、その際に撮った写真をご覧になってみて下さい。

暖簾をくぐった先には重厚な引き戸が。
古民家で使用していた年代物のようです。この引き戸を開けると脱衣所です。

脱衣所はとても広いです。
テレビが設置されていますが、見る必要はないでしょう。ここでは木の温もりを感じてリラックスすればいいのです。


浴場も広々です。浴槽も4人家族であれば余裕で入れます。8人くらいでも大丈夫なのではないでしょうか。それ程に広々しているのです。


気になる料金ですが、貸切風呂1室あたり1,000円(45分間)です。
大人・子供それぞれの入浴料に加え1室料金が必要になります。
例えば大人2名(@500円)、7才1名(@300円)、3才1名(無料)の場合、入浴料1,300円+貸切風呂室料1,000円の合計2,300円となります。
また、次の予約が埋まっていなければ延長も可能で、15分毎に300円が加算されます。
なお、この貸切風呂は事前予約も可能なので、到着時間が予め想定できる場合は予約した方が良いかもしれません。これだけの設備が整っているので、人気があること間違いなしですから。
どうです?
是非この温泉を利用したくなったのではないでしょうか?
小松空港での寒風直撃後でも、白山麓スキー場の帰りでも・・・。


「比咩の湯」は高専の施設内にあった!!
さて、そろそろクロージングとしたいところですが、うんちくをひとつ。
実は比咩の湯は大学関連の施設なのです。
更に厳密に言うと、金沢工業大学の付属高専である「国際高等専門学校」の敷地内にある温泉施設なのです。
なので、敷地内は"禁煙"です!!
このキャンパスでは国際高等専門学校の5年間の学生生活のうち1、2年生が入寮して勉学に励むのだそうです。
以下に国際高等専門学校のキャンパスのリンクを貼りますが、素晴らしい施設ですね。
白山麓にある自然豊かな環境で、また充実した施設でキャンパスライフを送れる学生が羨ましい限りです。(学生は比咩の湯を無料で利用できるとか)
また、比咩の湯は大学施設ということもあり、実験施設としても活用されているのです。
まとめ
小松空港での撮影に疲れ切った身体を癒すのもよし、白山麓スキー場でのアクテビティの後に疲れを取るものよし、是非とも比咩の湯を活用してみてはいかがでしょうか?
木の香りに癒されること間違いなしです。
なお、オムツを着用しているような乳児であっても入浴は可能とのことですが、脱衣場内にベビーコットの備え付けはありませんのでご注意下さい。赤ちゃんがいる場合は是非貸切風呂をトライしてみてはどうですか?ママパパと一緒に入浴できる赤ちゃんは幸せですよ?
決して私は金沢工業大学や比咩の湯の回し者ではありませんが、それほどにおススメする温泉でございます。