先日、デルタ航空のボーイングB747型機が商用定期便運航から退きアメリカ籍の旅客機からジャンボが姿を消した旨記事にしましたが、引退となった航空機(機体登録番号:N666US)のその後を追ってみました。
華々しく最終運航されても行きつくのは墓場
まずはデルタ航空のB747型機による最終運航として使用された機材のおさらいから。
- 運航会社:デルタ航空
- 機体登録番号:N666US
- 型式:747-451
- 製造メーカー:ボーイング
- 製造番号:23821/742
- 登録:1989年8月
- 抹消:N/A
当機材はDL158/19DecとしてICN-DTWを運行し商用定期便運航から退役となりましたが、その後何度かアメリカ大陸を横断していました。
- DL158 / 19Dec ICN - DTW(B747型機による最終運航)
- DL9932 / 20Dec DTW - LAX
- DL8873 / 22Dec LAX - EWR(ニューアーク空港@NY)
- DL8873 / 24Dec EWR - LAX
- DL9932 / 26Dec LAX - MZJ
上記N666USのスケジュールにおいて2.~4.までの運行目的を把握することはできませんでしたが、5.はおそらく終の棲家となる、いわゆる航空機の墓場行きフライトでした。MZJ空港の正式名称はPinal Airparkというアリゾナ州マラナ近郊の砂漠地帯にある航空機の保管やスクラップを目的とした空港です。
- 正式名称:Pinal Airpark
- IATAコード:MZJ
- ICAOコード:KMZJ
- RWY:12/30 2088m
【画像検索:Pinal Airpark】pinal airpark - Google 検索
世界を飛び回っても結局はスクラップになると思うと切ない
世界中を飛び回った航空機も、航空機としての用途が無くなれば砂漠の墓場行きになると思うと切なくなりますね。最新機種であるボーイングB787型機やエアバスA350型機もいずれは砂漠に連れて来られる運命にあります。航空機は人々の夢を適える乗り物ですが、一方で消耗品なのですね。そう思うと用途廃止になっても博物館等で展示される退役機は幸運です。そしてそれを見に来る人々に夢を与えられるのですから。
ジャンボ機に関係する過去の記事
私、やっぱりジャンボが好きなのですね。過去にはジャンボ関連の記事を沢山書いていました。