この絵のステンドグラスは是非とも自分の目で見てみたい。
(画像:公益財団法⼈ ⽇本交通⽂化協会 プレスリリースより引用)
ジブリ出身の米林監督が手掛ける大型ステンドグラス
ジブリ出身の映画監督 米林宏昌氏が原画を描き監修した大型のステンドグラスが小松空港のターミナルビル内に設置されることが発表されました。
その大きさは何と縦3メートル、横7メートルもある規模のようで、米林氏の描く温か味のある人物の表情がはっきりと楽しめるのではないでしょうか。これだけの大きさのステンドガラスで作画は米林氏となると、国内はもちろん海外のジブリファンも小松空港に駆けつけるのではないでしょうか。完成は2018年2月とのことで、待ち遠しいですね。
米林監督は石川県の出身で小松空港とは少なからず縁がありました
ステンドグラスは小松空港のあるお膝元、小松市の伝統芸能「お旅まつり」の「子供歌舞伎」がテーマになっているそうです。子供歌舞伎は山車のうえで子供(主に女児)が歌舞伎を演じる250年もの歴史のある全国的にも珍しい演じものです。演者に選ばれた子供達は3か月前から台詞を覚え、1か月前より歌舞伎の先生と毎日のように練習に励みます。今年のお旅まつりは5月12日~14日にかけて開催されたので、ステンドガラスが完成する来年はお旅まつりとステンドグラスを同時に楽しむ旅をしてみてはどうですか?
米林氏は小松市の隣町、野々市市の出身であり、金沢市にある難関美大の金沢美術工芸大学出身(中退)だそうです。
米林氏は当ステンドガラスを企画した公益財団法人 日本交通文化協会に対し以下コメントを寄せています。
⽯川県⼩松市で毎年5⽉に⾏われている「お旅まつり」。曳⼭で演じられる「⼦供歌舞伎」が有名で、これをモチーフにしてステンドグラスの原画としました。ライトアップされ⻩⾦⾊に輝く曳⼭で、⼦供たちは華麗な役者に変⾝し、観客たちを喜ばせています。舞台の上の演技はスチールで⾒かけることはあっても、舞台の下の⼦供たちが紹介されることはなかなかありません。そこで歌舞伎のメイクをした舞台下の⼦供の、屈託のない⼀瞬を切り取ってみました。後ろにいるのは、同じくお旅まつりで家々を巡っている獅⼦舞。この獅⼦舞は蝶と戯れる様⼦を表現しているといいます。華麗な蝶へと変⾝するかのような⼦供たちの歌舞伎を、⼤⼈たちが⽀え、応援し、楽しんでいる様⼦を、⽇本海のうねりのように描きました。この世代を超えて毎年⾏われている素敵なお祭りがずっと続くよう願うとともに、空港を訪れるたくさんの⼈たちに知ってもらえる機会になったら嬉しく思います。⽶林宏昌
http://jptca.org/wp-content/uploads/2017/11/171114_KomatsuAirport_PR.pdf