前回の記事にてANAがフランクフルト発NH204便にて羽田空港に朝の6時半ころに到着したわけですが、どうしてお膝元のパリ発ではなくフランクフルト線が選ばれたのでしょうか?
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これにはどうやら旅客機のスケジュールが関係しているらしく、2014年のボジョレー到着時のAviation Wire様による記事では「フランクフルト便が選ばれたのは、欧州便でもっとも早く羽田に到着できるからだという」からだそうです。ここでの「早く」というのは一日のうちで一番早く到着できる、という意味と推測できます。ちなみにANAは2014年より4年連続で日本へのボジョレー初荷をNH204便にて輸送しています。
では、日系大手二社のヨーロッパ発東京向けスケジュールを検証してみたいと思います。
日系大手二社のヨーロッパ発東京向けスケジュール
各社の2017年サマースケジュール(3/26~10/28)の公表済み定期便スケジュールより東京(羽田 or 成田)着時間を調べてみました。
ANA(全日本空輸)
- フランクフルト発羽田着(NH204) : 6時35分
- デュッセルドルフ発成田着(NH210) : 14時25分
- ロンドン発羽田着(NH212) : 14時40分
- フランクフルト発羽田着(NH224) : 14時55分
- パリ発羽田着(NH216) : 14時55分
- ブリュッセル発成田着(NH232) : 15時35分
- ミュンヘン発羽田着(NH218) : 15時50分
JAL(日本航空)
- モスクワ発成田着(JL422) : 8時35分
- ヘルシンキ発成田着(JL414) : 8時45分
- フランクフルト発成田着(JL408) : 13時40分
- ロンドン発羽田着(JL44) : 15時00分
- パリ発羽田着(JL46) : 15時25分
- パリ発成田着(JL416) : 16時30分
以上が結果ですが、最も早い時間帯に到着する定期便を輸送に使用しイベント性を高めるということであれば、ANAのNH204便が最も早く到着する便となりますね。
初荷の輸送量の変遷(おまけ)
2014年よりANAがボジョレー初荷輸送を担っているのですが、初荷の輸送量の変遷についてAviation Wire様の記事をもとに辿ってみます。なお、実績内の画像はAviation Wire様より引用させて頂きました。
- 2014年
220ケース / 2640本 / 約4トン(到着日:11月4日 / 解禁日:11月20日)
- 2015年
221ケース / 3192本 / 約3.5トン(到着日:10月31日 / 解禁日:11月19日)
- 2016年
220ケース / 2640本 / 約3.2トン(到着日:10月29日 / 解禁日:11月17日)
- 2017年
220ケース / 2640本 / 約3.7トン(到着日:10月28日 / 解禁日:11月16日)
以上より、例年の初荷は220ケースが相場となっており、これはパレット(ULD:航空機輸送器材)1枚あたりの積載分になるものと想定されます。あくまでも初荷は日本の到着時間にこだわりがありましたが、以降の輸入分については輸送費用が低くなるパリ発便に切り替えられるのでしょう。
では皆さま、ボジョパで楽しいひと時を。

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