蒼空に近づきたくて

航空業界に生きるアラフォーサラリーマンが航空業界に興味を持ってくれる方々の為に航空機運航に関する豆知識をお伝えしていきたいと思っています。特にニュースとなる航空関係の話題を深堀りし背景等を解りやすく解説するように努めます。航空機運航には多くの「どうして?」が付きまとうので、皆さんの疑問のヒントになれるようなブログサイトを目指していきたいです。

見た目はヤバくてもメンテナンスが行き届けば航空機は安全に飛行できる

また飛行機が墜落してしまいました。旧ソ連時代に製造されたアントノフAN-26というロシア軍輸送機のようです。最近、ロシア機の墜落が相次いでいますね。

2018 Antonov An-26 crash - Wikipedia

露軍アントノフ機がシリアの空港を離陸した直後に墜落してしまった

The Antonov An-26 is a twin-engine, high-wing turboprop utility transport aircraft that first flew in 1969. Since then, nearly 1,500 have been built by Russian aircraft company Antonov.

 

報道によるとアントノフにて製造されたAn-26型機は1969年に初飛行し、1,500機近くが製造されている模様です。初飛行から50年近く経ているものの、ゼロ戦ですらしっかりとメンテナンスしていれば飛行できるので、年季が入っているからと言って悲観することもなさそうです。老体だからこそ、余計にメンテナンスが行き届いているだろうから安心!!という訳にもなりませんが、、、。

  • 運航会社:ロシア空軍
  • 機体登録番号:RF-92955
  • 型式:An-26
  • 製造メーカーAntonov
  • 製造番号:UNK
  • 登録:UNK
  • 備考:当機材は1980年に初飛行との情報あるも不明確

私が関わったアントノフ機は旅客として搭乗したくない見た目だった

さて、私はアントノフ製の航空機にかつて一度だけ関わったことがあります。その時の機体はアントノフAn-124-100型機という、三菱重工で製造されたBoeing 787型機の主翼をアメリカまで輸送する際に使用されることもある大型の輸送機でした。

その機材はインターネット上の情報を確認する限り登録が1993年となっていて25歳ですが(2018年3月現在)、実機はそんな若々しく見えるものではありませんでした。したがい、見た目から当該機を御老女と呼ぶことにします。

当時、その御老女をしっかりと写真に残していたのですが、今回のアントノフ機の墜落事故をきっかけに見直してみると、まさに(図体はデカいものの)やせ細った老人の皮膚から血管が浮き上がって見えるような不安を覚えざるを得ないようなアナログ配線でした。こんな機体でよくぞ世界中を飛び続けられるもんだと感心してしまいます。

An-124-100 | ノーズギア付近の剥き出し配線

Photo : An-124-100 | ノーズギア付近の剥き出し配線

An-124-100 | 機体内部は構造が剥き出し

Photo : An-124-100 | 機体内部は構造が剥き出し

おそらく航空機が飛ぶための装置を結ぶ配線ではないはずですが、ハイテク飛行機を見慣れている身分としては、よくもまあこんな飛行機を未だに飛ばすのね、と感心半分、不安半分になります。いや、不安の方が大きい。

また、機体内部の構造も剥き出し丸見えですが、旅客を乗せるわけでもないので気取る必要性はまったくありませんし、少しでもペイロード(有償貨物)を積載するためには無駄を省く合理的なデザインなのだと思います。

老体に見えても世界中の重量貨物の輸送にはこの航空機に頼らざるを得ないはずなので、まだまだ現役で活躍して貰いたいです。

セントレア空港にてBoeing 787型機の主翼を搭載するAn-124-100型機

Photo : セントレア空港にてBoeing 787型機の主翼を搭載するAn-124-100型機 | Volga-Dnepr

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