蒼空に近づきたくて

航空業界に生きるアラフォーサラリーマンが航空業界に興味を持ってくれる方々の為に航空機運航に関する豆知識をお伝えしていきたいと思っています。特にニュースとなる航空関係の話題を深堀りし背景等を解りやすく解説するように努めます。航空機運航には多くの「どうして?」が付きまとうので、皆さんの疑問のヒントになれるようなブログサイトを目指していきたいです。

米軍ミサイル監視用レーダーが日本では気象監視装置として活躍している件

東京圏にお住いの方、昨日(3月5日)は無事に自宅へ、または遅番の方は無事に会社に辿りつけましたでしょうか?

3月5日の羽田空港は春の大嵐でした。室内でぬくぬくとデスクワークをこなしていても強風と大雨で室内から見る窓の光景は洗車機の中にいるようで、強風でより勢いを増した横なぐりの雨が窓を叩いていました。

海に面し南風が半端なかった3月5日の羽田空港の気象状況

気象庁の統計によると羽田空港の気象は雨量は19時に9.9mm、風速は22時に11.7m/sを記録していました。この風速を時速換算すると42.12km/hです。あんまり大したことないのかな?

なお、気象庁が発表している羽田空港の航空気象情報によると、

  • 5日18時までは・・・63km/h(突風:83km/h

  • 5日21時までは・・・63km/h(突風:83km/h

  • 6日0時までは・・・52km/h(突風:70km/h)

の風速予報となっていますが、21時から0時にかけては風向きが真反対(南風から北風)に変わります。気温も下がりそうですね。

確かに、「羽田空港飛行コースホームページ」によると6日0時時点の滑走路運用は北風運用(着陸:34R)になっていますね。

 

気象庁 飛行場気象解説情報@羽田空港

気象庁 飛行場気象解説情報@羽田空港

 

羽田空港飛行コースホームページ

羽田空港飛行コースホームページ

 

軍事技術を民間転用した誰でも閲覧可能な降水情報

こんな風雨でしたが、どれくらいの降水となっているのか、軍事技術を応用した気象システムでリアルタイムに把握することができます。

日本に設置されている気象用のXバンド・レーダーは国交省が河川の防災用として運用していて、誰でも閲覧することができます。

最先端防衛技術を応用した気象システムなので、素人では詳しい技術は解りませんが、地方自治体を始め、私企業であっても公共性の高い放送局や鉄道会社でも活用されているそうです。

XバンドMPレーダ

Photo : XバンドMPレーダ | 国立研究開発法人防災科学技術研究所

雨が降りそうな怪しい雲行きの際、軍事技術を応用した信頼できる技術を利用してみてはいかがでしょうか?スマホ用のホームページもあるので外出時も重宝するかもしれませんよ?

日本では気象用に使用されている米軍ミサイル監視用レーダー

さて、国土交通省が設置するこのシステムはXバンド・レーダーという技術を応用しているようですが、Xバンド・レーダーはアメリカ軍で現役で運用されているミサイル監視装置です。

アメリカ軍のXバンド・レーダーはアメリカ本土を攻撃しようとする弾道ミサイルを探知、追尾することができ、その能力はなんと5000kmもの先の宇宙空間にある野球ボール大の物体でさえ探知可能とのこと。かつては北朝鮮からのミサイル発射にも備え、2016年9月末から10月にかけての約1か月間にわたり朝鮮半島沖で北朝鮮弾道ミサイルを監視していたそうです。

ホノルル線に搭乗した際、運が良ければパールハーバーに浮かんでいる(?)、大きな球体を載せた躯体を上空より見ることができるはずです。ちなみにこの躯体はロシア製で海上の石油プラットホーム用として開発されたものを転用しているそうです。石油大国のロシアが荒れ狂う海でも安全を確保できるように開発した躯体なはずなので信頼できそうです。また過去には(?)内部を見学できたそうですよ。見学の詳細については英文の個人様ブログですが興味のある方は覗いてみて下さい。

the Sea-Based X-band Radar(SBX)

Photo : the Sea-Based X-band Radar(SBX) | TIME Magazine

参考記事

 

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