蒼空に近づきたくて

航空業界に生きるアラフォーサラリーマンが航空業界に興味を持ってくれる方々の為に航空機運航に関する豆知識をお伝えしていきたいと思っています。特にニュースとなる航空関係の話題を深堀りし背景等を解りやすく解説するように努めます。航空機運航には多くの「どうして?」が付きまとうので、皆さんの疑問のヒントになれるようなブログサイトを目指していきたいです。

羽田からホノルルに向かう飛行ルートについて

車が走るための道路のように世界中を飛行する航空機にも飛行ルートが設定されていて、道路で言うところの「国道△△号」「県道▲▲号」のように、それぞれの飛行ルートには名前が付けられています。日本周辺でも多くの飛行ルートが網目のように張り巡らされていて国内線のみならずアジアから北米に向かう航空機の飛行ルートにもなっているので、これら航空機を安全に飛行させるために脳内をフル回転させている航空管制官には頭が下がります。

網目のように張り巡らされた飛行ルート

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航空機がA空港からB空港に飛行する際は事前に飛行ルートの承認を得る必要があります。よく中国線にてフローコントロールの都合で出発が遅れることがありますが、これは空域の混雑により飛行が制限されることにより発生し得る出発遅延です。

羽田空港を離陸した航空機が目指すのは千葉県野田市

ここでは羽田空港を出発しホノルル空港を目指すANA便の離陸後から太平洋に抜けるまでの飛行ルートを説明したいと思います。

  1. 東京湾上に設置されたポイント「PLUTO」より北上する。
  2. 千葉県野田市関宿にあるポイント「SYE(SEKIYADO)」を右旋回し東進する。
  3. 茨城県土浦市にある航空自衛隊霞ヶ浦分屯地周辺ポイント「COLOR」より南東にのびる進路「Y808」を直進し銚子市犬吠埼上空を飛行し太平洋に抜ける。

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太平洋に抜けた後も各ポイントと飛行ルートに沿って飛行する

航空機が太平洋に抜けた後も各ポイントと飛行ルートに沿って飛行を続けホノルルに近づいて行きます。

  1. 洋上ポイント「SYVAD」よりカウアイ島南部を通過する。
  2. オアフ島西側のポイント「BOOKE」を通過しホノルル空港に向かう。

なお、BOOKE通過後はホノルル空港の着陸方式に従い着陸することになります。

 

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飛行ルートが把握できるサイトがあるのです

FlightAware社が運営するFlight Radarのようなサイトがあるのですが、FlightAwareでは過去に飛行した航空機の飛行ルートが記録されています。上で説明したANA便の飛行ルートも実は当該サイトを参照したのですが、同じ便でも毎回飛行ルートは異なることが判ります。航空機が安全且つ経済的に飛行できるように上空の気象状況等を鑑み最適な飛行ルートを選択した結果です。

では、FlightAwareによる飛行ルート確認方法の説明ですが、

  1. ホームページのトップ画面「リアルタイムフライト追跡」より「IFRルート分析」を選択
  2. Origin Airport(出発)にICAO 4レターAirport Codeを入力(例:羽田→RJTT)
  3. Destination Airport(到着)にICAO 4レターAirport Codeを入力(例:ホノルル→PHNL)
  4. 「Find routes!」をクリック
  5. 表示された画面内に「Route Analysis Itemized List」が表示されるので、このリストにあるフライトが飛行ルート実績となります。

空港コード検索 : List of airports by IATA and ICAO code - Wikipedia

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まとめ

飛行ルート及びポイントは目に見えないものの無数に存在し、それらの存在と航空管制官の適切な誘導により航空機の安全な飛行は担保されています。同一便名であっても季節や気象状況、そして火山噴火による飛行ルートの制限で毎フライトのように飛行ルートは変化します。それは航空機が安全且つ経済的に飛行するために行われる出発前のパイロットとディスパッチャーとの緊密な打ち合わせの賜物です。これから皆さんが航空機を使った旅行に行く際はFlightAwareを活用し、どの飛行ルートを通るのか予測し景色を楽しむのも新たな旅行の楽しみ方のひとつになるかもしれませんね。 

 

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