蒼空に近づきたくて

航空業界に生きるアラフォーサラリーマンが航空業界に興味を持ってくれる方々の為に航空機運航に関する豆知識をお伝えしていきたいと思っています。特にニュースとなる航空関係の話題を深堀りし背景等を解りやすく解説するように努めます。航空機運航には多くの「どうして?」が付きまとうので、皆さんの疑問のヒントになれるようなブログサイトを目指していきたいです。

今年のボジョレー・ヌーヴォーの初荷はANAが担当しました

10月28日(土)の午前6時半頃にフランクフルトより羽田空港に到着したNH204便(B737-300ER/JA792A)に搭載されたボジョレー・ヌーヴォーが今年の日本初上陸となりました。

今年のボジョレー・ヌーヴォー日本初上陸はまたもや羽田空港

スポットに到着した当機の前方貨物室が開けられると、そこには「ボジョレーヌーヴォー2017 羽田空港 初荷到着」と記載された横断幕の張ったパレットが姿を現しました。その後横断幕の張られたパレットはドーリーに載せ替えられTT車にて貨物上屋まで搬送されるのですが、本来は3台のパレットドーリーを連結して搬送されるところ、今回はイベントのために特別に工数を増加させてまでパレットドーリー1台での搬送となったようです。

貨物積載パレットの横断幕に見る関係企業の力関係

横断幕には企業名等が連なっているのですが、左から「SUNTORY」「GEORGES DUBŒUF」「日本通運」「ANA Cargo」「ANA」と記載されていますが、企業間の力関係というか、客と売り手の関係が明確に現れていますね。例えば「SUNTORY」はワインの輸出者であり輸入者なのでこの中では一番力が強いです。その次の「GEORGES DUBŒUF」はジョルジュ デュブッフという人物の名前で彼こそがボジョレー・ヌーヴォーを世に知らしめ「ボジョレーの帝王」とさえ呼ばれているのだそう。そして「日本通運」はSUNTORYと運送契約を行いワインの運送や通関を担っている物流企業であり、「ANA Cargo」及び「ANA」は日本通運に代わって空輸を担当している、つまり日本通運より輸送料金の対価を貰っています。

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「Aviation Wire様より引用画像」

税関検査は国を挙げてのボジョレー・イベント

少し脱線してしまいましたが、航空機より取り降ろされたワインはその後貨物上屋にてパレットからの貨物取り降ろし(Break Downという)を行い、通関業者による輸入通関となるのですが、今回はイベント的な意味合いも含め税関がワインの検査を実施していました。本来、SUNTORYのような大企業がコンプライアンスもしっかりとしている事由にて輸入貨物に対する税関検査になることは滅多にありませんが、ボジョレーの初荷は先にも述べた通りお祭り的な意味合いもあるので、財務省管轄の税関も参加していることを鑑みれば国を挙げての行事なんでしょうね。

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「Aviation Wire様より引用画像」

税関検査の後は関係企業女性スタッフの撮影会

税関(なんちゃって)検査の後は広報用キャビンアテンダントも参加してのお披露目会と相成るのですが、最後には各関係企業のキレイどころが並んでの撮影会となります。以下写真の一番左の黒髪ロングの女性は貨物上屋運営企業である東京国際エアカーゴターミナル(TIACT)より選抜された方のようです。真ん中の赤色スカート(ワイン色に合わせてるのかな?)の女性はSUNTORYの方でしょうか?

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ANATwitterより引用画像」

2017年のボジョレー解禁は11月16日(木)午前0時

当初、ボジョレーの解禁日は11月15日だったようですが、この日が土日に重なるワイン輸送業者は休業日となるために1985年より11月第3木曜日と決まったようです。今年の解禁日は11月16日(木)午前0時なので、これから続々と輸入されるボジョレーは輸入者であるSUNTORYが手配した倉庫にて各小売店頭への配送準備に取り掛かることになります。

私は下戸なのでお酒全般にまったく関心が無いのですが、輸入者、産地、輸送業者、航空会社がみんなで連携した結果として消費者のもとにワインが届けられるという物流の醍醐味を感じられる到着イベントであったのではないでしょうか。 

人もチームもすぐ動く ANAの教え方

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